北海道に行ってきました。今回は札幌・小樽・旭川でございます。
拠点は小樽で、札幌には2つの市場、旭川は旭山動物園に行っただけで、他はゆるりとドライブしたり買い物しまくったりの滞在でしたが、十分満足です。
函館ほど飲食に満足感を得られなかったのが残念と言えばそうですかね。
市場がすごいので、食べる物は何でも美味しい函館、取り分け爆発的な感動を呼んだ毛ガニ丼の存在が大き過ぎました。札幌や小樽でどんなに好きな海産物を頂いても、この感動には及びません。
その分、元来控え目なショッピングには積極的に参加してきました。
後でカードの利用明細を合算してみたら、鼻毛が白くなるんじゃないかっていうくらいの額になるほど、色々買ってたみたいです。
多くはガラス製品とワイン。重くて持ち帰れなかったので、ペリカンさんにお手伝いしてもらいました。(明日届くよ)
目に付いたもの皆お買い上げなんて愚挙には出ていないと信じていますが、無駄遣いがなかったかと言えばうつむきざるを得ません。
旭山動物園がやっぱり1番思い出深く、辿り着くまでの苦労も大きかったです。
小樽のホテルから2時間くらいでしょうか。ここまでは想定内でしたけど、動物園の駐車場までが長かった。
やっぱり祝日はすごいのね。お世辞にも都会とは言えない旭川にこんなに人が集まるなんてビックリさ。
動物園側もこの人の数にまだ対応し切れていない感じで、駐車場はあんまり広くないのです。
他に民間の有料駐車場があるけど、500円払ってでもさっさと園内に入りたくなります。その思いを断ち切って、がんばって無料駐車場に進入するや否や「満車です」の一言には泣きたくなりました。
動物園自体そんなに大きなところではありませんし、誰もが興味を惹く珍しい動物がいる訳でもありませんが、改築が進められたスペースは他の動物園では見られない発想てんこ盛りで、見る人を楽しませ、たぶん動物たちにもより良い環境になってるのだと思わせます。
特にペンギン館やあざらし館は人気で、余程の覚悟か、開園と同時にダッシュでもしないと見られません。
個人的にはヒョウの檻が内側に凹んでいて(写真見て)ヒョウが人間の頭上に腰を下ろせる構造になってるとこに感銘を受けました。
ヒョウの木に登る習性を尊重し、人間を見下ろせる格好になってるんですね。
工夫としてはペンギン館やあざらし館のそれよりずっとささやかだと思うのですが、そこはヒョウのお気に入りの場所になっているそうです。(そのシーンは見られなかったけど)
こういうちょっとした工夫で効果を生む発想が好ましい。
そうして造り上げたスペースに無理に動物たちを追い立てる訳でもないのがまた好感を覚えます。
そこに動物がやって来るのを来園者が楽しみにしていたとしても、あくまでも動物たちの気分次第なのね。
1つ1つの檻に目を向けてみると、他の動物園の檻の中って、こんなに賑やかだったっけかってくらい岩場や草木が所狭しと設置してあったり、少しでも動物たちにいい暮らしをと考える動物園の工夫と愛情が窺え知れます。
晴れてちょっと暑い日だったので、動物たちもお休みムードでしたが、とっても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
ちょくちょく改築してパワーアップしてるみたいなので、何度行っても新しい楽しみがある動物園かもしれません。
前回の続き。今回は長崎(ほとんどハウステンボス)です。
・ハウステンボス
大昔に1度か2度行ったことがあるのですが、十数年の時を経て今再び行って参りました。
当時はオランダの町並みが日本で楽しめたテーマパークとして知られていましたが、現在はヨーロッパ全体にテーマ替えされているようです。
更にはここ数年の営業状況は芳しくなく、パーク内の直営店などが次々と閉店。借金の額もすごいことに。
長崎空港からレンタカー・バス・高速船で、それぞれ1時間くらい。佐世保市にあります。
パークの規模は東京ねずみーランドとねずみーシーを合わせた大きさに匹敵するそうです。
ねずみーリゾートのようにワーワーキャーキャーはしゃげるテーマパークとは大きく違い、町並みや四季折々に咲き乱れる花々を見て歩き回る大人のテーマパークというコンセプト。
確かに派手なアトラクションがある訳でも、名の通ったキャラクターがわんさかいる訳でもありません。
しかし全体的な造りはテーマに沿って隙がなく、異国情緒溢れる町並みは、疑似ヨーロッパ旅行が味わえると言っても過言ではなさそう。
この雰囲気を楽しめるかどうかで、評価は大きく変わりそうです。アタシはけっこう楽しかったよ。
こういうのは中途半端だと却ってショボさ抜群になり兼ねませんけど、ここまで徹底して造り込んでいると見応え十分です。
個人的には河にもしっかり水鳥や魚がいたのは驚きました。しかもいっぱいいる。
ここまでやるなら、いっそ通貨をユーロにしたり、ヨーロッパ系の人たちを雇いまくって、ねずみーリゾートのキャラクターの如く場内に解き放ったりしたらもっと雰囲気出るのに。わざと日本語話せない人も何人か仕込んだりしてさ。・・・ダメかな。
お酒も容易く飲めます。バーもありますし。
飲食店はほとんど利用しませんでしたが、余裕があるのならホテルに入ってるレストランで食べる方が無難かも。
残念ながら「ここ美味しそう」って思えるとこがあんまり無かったです。尤も実際に食べてみなきゃ、味なんて分かりませんけど「食べてみたい」って思わせる工夫が足りなかった、とは言えてしまうかもしれません。
ショッピングは土産物からチーズやチョコレート、お酒、雑貨、有田焼など、バラエティに富んでいます。
ワインとかお菓子とか有田焼とか、けっこう買い込んじゃって、これ持って帰るの無理ですよと宅配便を利用しました。生モノ以外でこれ使うのけっこう勿体ない気にさせられるんですけど、まぁ仕方ない。
レンタサイクルが繁盛していたのが印象的で、確かにこれだけ広いと歩くよりチャリですよね。
2人乗り4人乗りといった変わったチャリンコたちも頻繁に乗り回されているのを見掛けました。日本でこうもレンタルチャリが利用されている観光地も珍しいんじゃないでしょうか。
ワッセナーという居住エリアがありまして、ここには実際に人が住んでいます。
そういうところがあるってことと、船に乗った時に「こちらがワッセナーです」って聞いた程度の知識で詳細は分からないのですが、さぞ優雅な暮らしではないかと想像されますね。
運河に面しているので、釣りやマリンレジャーを楽しんだりしておられるとか。
普通、テーマパークにそのまま住んじゃうなんて発想は無理があると思ってしまいますが、ハウステンボスはその発想がかなり現実的に考えられる、自然豊かでとても落ち着いた場所です。
ここが元は何も無い荒地だったとはちょっと想像できませんよね。テーマパークって自然を壊して作るものだと思ってましたが、ここは自然を作っちゃうのね。
・西海パールシーリゾート
ショッピングや飲食、クルージングなどが楽しめる施設ですが、パッと見では道の駅を少し大きくしたような感じでしょうか。
ほんのつい最近できたという水族館のおかげで何とか体裁を保っていますけど、これがなかったら名前負けしてる気がとてもしてしまいました。或いは、アタシがここの魅力に気付かなかっただけか。
噂に名高い佐世保バーガーもあります。(結局1度も食べなかったけど)
決まったスタイルがある訳じゃなくて、この一帯で売られているものを中心とした、作り置きしないハンバーガーの総称なんですってね。
勝手に名乗っちゃう人もいるので、認定制度を設けて、それに合格した店舗を載せた公式MAPまで作られています。これを見る限りだと、確かにファーストフード店のそれよりずっと美味しそうではありますね。
ちなみに、公式キャラと公式ソングが存在し、やなせたかし氏がそれぞれ考案・作詞してたりします。
・雲仙地獄
やたらと「地獄」と付いた名称が目立ちます。見た目も臭いもすごいです。
車は地獄からすぐの駐車場(410円也)に停め、徒歩で地獄巡りが楽しめます。
この景色と硫黄の臭いがセットできたら、温泉卵ははずせないと思うのですが、不覚にもはずしてしまった。暑かったから涼しいとこで食べられたらよかったんだけど、そんな贅沢言うヤツに温泉卵なんてあげない。と地獄は仰いました。
・有田陶磁の里プラザ
伊万里・有田焼のギャラリーが軒を連ねます。まるで興味がないとただただ退屈な店の集まりですが、こういうの欲しいな、と思いながら行くとお店も品数も豊富なのであれこれ選ぶ楽しみがありますね。
佇まいは何処も新しく綺麗で、美術館ばりに見て回ることもできます。その日がたまたまそうだったのかどうかは不明ですが、お客がわらわらと訪れるというのではなく、かなり閑散としているので寂しいと言えば寂しいかな。
どの店も3割引は当たり前のようで、アタシはこちらでワイングラスを購入させて頂きました。
沖縄で陶器を見て回ったことと、コーヒーカップやマグカップ、ワイン・焼酎グラス辺りなら自分でもよく使うじゃないかと気付いてから、有名な焼き物が近くにあるとふら~っと見て回るようになってしまいました。
この辺りは以前も行ったはずなんですけど、タイミング悪く当時はまるで興味がありませんでしたよ。残念。
美術的・歴史的価値ある壺や大皿を見て「ほほぅ」と感じ入るような境地には全く達していませんし、そうならなくていいと思っていますが、自分の生活に照らし合わせて必要に感じた物には、記念の意を込めてついつい買ってしまいます。
仮にさっぱり関心が失せたとしても、程々に集める分には邪魔になることもないでしょうし、何万もする品に手を出すそぶりもありませんので、エスカレートしなきゃ悪くない嗜好じゃないでしょうか。
ここのところ、広島&山口・長崎と行ってきました。
ダラダラ書くと長くなりそうなので、なるべくダイジェストで思い出してみようと思います。
・広島市
ホテルが市内なので、広島空港に降り立って、レンタカーを手に入れてからすぐ向かったのが広島市。
函館にもありましたが、路面電車がいいですね。途中で見掛けた広島城が気になったんですけど、駐車場が無くて断念。
人も車も多くて参りましたが、かつて焼け野原になった街だと考えると「よくぞここまで・・・」などと勝手に思ってしまいます。
・平和記念公園
こちらも公式の駐車場はありませんでしたけど、なるべく近くのコインパーキングにレンタカーを置いて散策。
やたらと「平和」と付いた名称が目立ちます。流石にここではフザケられないと思いましたね。
資料館は特に人が多くて、間近で見られない展示物も少なくなかったです。
被爆前後の広島の様子が伝えられているブースでは、写真を見てると一瞬でこうも様変わりしたとは、何とも薄ら寒い気持ちになります。
不況だなんだと言われても、へらへら笑っていられる時代に生まれたことをもっと有り難く思うべきかもしれません。
・宮島
広島に行く最大の目的がここ。ホテルの目の前から高速船が出ていたので、楽々行けました。
島に入って間もなく、大勢のシカと遭遇。人が不用意に触っても全く動じず、食べ物を持ってさえいなければ強引に付きまとわれることもありません。飲食店も多いのにシカの被害で困っている様子もない。
ここの人と動物の距離感はたいへん好印象でした。人間寄りではあるけど、上手く共存できている方じゃないかと思います。
中には食料を手に持って追い掛け回されている人もいましたが、人間側の過失としか言いようがありません。
厳島神社は干潮気味で味気ないものの、大鳥居まではかなり近付けました。
靴を脱いで膝辺りまで入水している人も多かったです。パッと見潮干狩りみたいでしたね。暑かったので、さぞ気持ち良かったことでしょう。
表参道では飲食店や土産屋が軒を連ねており、てくてく歩いているだけでも楽しいです。(ここにシカが全然進入してこないのが不思議)
ここで穴子丼と焼きカキを頂きました。どちらも美味しかったですが、これまでの疲労からクーラーと冷たい飲み物に最も感動するという残念な場面です。ホント暑いのダメですね。年々弱くなってる気がします。
色々と見所も多い島なんですけど、暑さと疲れでフラフラしてきましたので、予定よりずっと早めに退散。
涼しい季節に来ていたなら、朝から晩までいたいくらいなのにこの体たらく。無念で堪りませんよ。どうしてこんな貧弱なんだ。
宮島というと厳島神社がよくピックアップされますけど、アタシは島全体を気に入ってしまいました。むしろ神社は通っただけ。
・下関
広島市から車で走ること約3時間半。高速料金は片道4500円。到着は昼頃で楽しみにしていた唐戸市場は何処も引き上げ気味でした。
しかし、市場からすぐのカモンワーフというショッピングモールがありまして、こちらで買い物や飲食ができます。
けど、見てばっかだったな。もっとガンガン買いに走っても良かったかもしれません。
ここの目の前から船が出ていまして、武蔵と小次郎で知られる巌流島こと船島に行けるそうです。
興味はあったんですけど、限られた時間の中では厳しいと判断して断念。
・萩
その限られた時間の中でここを選んだのはちょっと失敗だったかも。下関から1時間半くらいかな。高速道路からはやや離れているので、行き帰りちょっと苦労しました。
萩焼というのにちょっと惹かれて行ったんですけど、想像ほど一箇所に見所が集まっている訳じゃないようで、いいとこはないかとグルグル回っている頃には日も暮れて、結局全然萩焼を拝むことができないという間抜けな結末に。
萩焼自体は山口でも広島でも多くのお土産屋さんに置いてあるのですが、ギャラリーっぽいとこを見て回りたかったですよ、アタシは。
こっちの方まで来たら、桂小五郎や高杉晋作、伊藤博文などの縁の地なども回ってみたかったですけど、もう1日はないと難しいようです。萩焼よりこっちを優先すべきだったかも。山口の回り方は失敗したなと少し反省。
・岩国
錦帯橋で車を停めて徒歩で散策。ロープウェイに乗って岩国城までGO。
しかし、ここでも暑さにやられて瞬く間にヘロヘロ。見て回るというより、ただ歩いてただけかも。
近くの「小次郎茶屋」というお店で食事兼休憩。岩国寿司という名産品を頂きました。
ちらし寿司を押し寿司にした感じで、手軽に屋台でも購入できます。一緒に食べた冷たいそばがまた美味かった。
ちなみに隣には「むさし」というお店もありまして、それぞれランチに最適な飲食とやたら種類の多いソフトクリームを頂けます。
岩国寿司とそばでお腹いっぱいだったので、ソフトは食べなかったけど暑い今の時期には欲しくなるね。中にはかなり怪しい名称のソフトもあったけど、挑戦者は是非。
真偽の程は不明だけど「小次郎」の方が先に店を出していたそうですが、いつしか隣にお店ができて、店名もまたいつしか「むさし」になったそうです。ソフトクリームも「小次郎」の方がマトモなラインナップでした。
隣同士で名前が名前であまりにも同業でしたんで、どちらかが乗っかったとしか思えなかったんですが、この話を信用するなら「むさし」の謀略のようです。
・呉
大和ミュージアムの入口まで行ってきました。
当初予定していた場所がかなりイマイチで、飛行機まで時間があったこともあり、手近なところでと考えたのがここでしたが、意外と行くまでに時間が掛かってしまいまして中まで入るのは遠慮することに。(船に乗るのは好きだけど戦艦はどうかなって感じだったんで強行せず)
折角なので入口から入ってすぐのショップで記念品の戦艦大和 ペーパーナイフ(全長約22㎝)を購入。
呉はステンレスが名産なんですってね。う~ん、ちょっと微妙か。
常識人はお気付きの通り、これが後に空港でやや面倒なことになります。処分も一瞬考えたけど、呉に行った唯一の功績だったのでちゃんと守りましたよ。
ネットで見たら某有名ネットショップでジャンル「玩具」扱いで売ってたけどね。
ここまでで十分長くなったので、長崎は次回。