前回の続き。今回は長崎(ほとんどハウステンボス)です。
・ハウステンボス
大昔に1度か2度行ったことがあるのですが、十数年の時を経て今再び行って参りました。
当時はオランダの町並みが日本で楽しめたテーマパークとして知られていましたが、現在はヨーロッパ全体にテーマ替えされているようです。
更にはここ数年の営業状況は芳しくなく、パーク内の直営店などが次々と閉店。借金の額もすごいことに。
長崎空港からレンタカー・バス・高速船で、それぞれ1時間くらい。佐世保市にあります。
パークの規模は東京ねずみーランドとねずみーシーを合わせた大きさに匹敵するそうです。
ねずみーリゾートのようにワーワーキャーキャーはしゃげるテーマパークとは大きく違い、町並みや四季折々に咲き乱れる花々を見て歩き回る大人のテーマパークというコンセプト。
確かに派手なアトラクションがある訳でも、名の通ったキャラクターがわんさかいる訳でもありません。
しかし全体的な造りはテーマに沿って隙がなく、異国情緒溢れる町並みは、疑似ヨーロッパ旅行が味わえると言っても過言ではなさそう。
この雰囲気を楽しめるかどうかで、評価は大きく変わりそうです。アタシはけっこう楽しかったよ。
こういうのは中途半端だと却ってショボさ抜群になり兼ねませんけど、ここまで徹底して造り込んでいると見応え十分です。
個人的には河にもしっかり水鳥や魚がいたのは驚きました。しかもいっぱいいる。
ここまでやるなら、いっそ通貨をユーロにしたり、ヨーロッパ系の人たちを雇いまくって、ねずみーリゾートのキャラクターの如く場内に解き放ったりしたらもっと雰囲気出るのに。わざと日本語話せない人も何人か仕込んだりしてさ。・・・ダメかな。
お酒も容易く飲めます。バーもありますし。
飲食店はほとんど利用しませんでしたが、余裕があるのならホテルに入ってるレストランで食べる方が無難かも。
残念ながら「ここ美味しそう」って思えるとこがあんまり無かったです。尤も実際に食べてみなきゃ、味なんて分かりませんけど「食べてみたい」って思わせる工夫が足りなかった、とは言えてしまうかもしれません。
ショッピングは土産物からチーズやチョコレート、お酒、雑貨、有田焼など、バラエティに富んでいます。
ワインとかお菓子とか有田焼とか、けっこう買い込んじゃって、これ持って帰るの無理ですよと宅配便を利用しました。生モノ以外でこれ使うのけっこう勿体ない気にさせられるんですけど、まぁ仕方ない。
レンタサイクルが繁盛していたのが印象的で、確かにこれだけ広いと歩くよりチャリですよね。
2人乗り4人乗りといった変わったチャリンコたちも頻繁に乗り回されているのを見掛けました。日本でこうもレンタルチャリが利用されている観光地も珍しいんじゃないでしょうか。
ワッセナーという居住エリアがありまして、ここには実際に人が住んでいます。
そういうところがあるってことと、船に乗った時に「こちらがワッセナーです」って聞いた程度の知識で詳細は分からないのですが、さぞ優雅な暮らしではないかと想像されますね。
運河に面しているので、釣りやマリンレジャーを楽しんだりしておられるとか。
普通、テーマパークにそのまま住んじゃうなんて発想は無理があると思ってしまいますが、ハウステンボスはその発想がかなり現実的に考えられる、自然豊かでとても落ち着いた場所です。
ここが元は何も無い荒地だったとはちょっと想像できませんよね。テーマパークって自然を壊して作るものだと思ってましたが、ここは自然を作っちゃうのね。
・西海パールシーリゾート
ショッピングや飲食、クルージングなどが楽しめる施設ですが、パッと見では道の駅を少し大きくしたような感じでしょうか。
ほんのつい最近できたという水族館のおかげで何とか体裁を保っていますけど、これがなかったら名前負けしてる気がとてもしてしまいました。或いは、アタシがここの魅力に気付かなかっただけか。
噂に名高い佐世保バーガーもあります。(結局1度も食べなかったけど)
決まったスタイルがある訳じゃなくて、この一帯で売られているものを中心とした、作り置きしないハンバーガーの総称なんですってね。
勝手に名乗っちゃう人もいるので、認定制度を設けて、それに合格した店舗を載せた公式MAPまで作られています。これを見る限りだと、確かにファーストフード店のそれよりずっと美味しそうではありますね。
ちなみに、公式キャラと公式ソングが存在し、やなせたかし氏がそれぞれ考案・作詞してたりします。
・雲仙地獄
やたらと「地獄」と付いた名称が目立ちます。見た目も臭いもすごいです。
車は地獄からすぐの駐車場(410円也)に停め、徒歩で地獄巡りが楽しめます。
この景色と硫黄の臭いがセットできたら、温泉卵ははずせないと思うのですが、不覚にもはずしてしまった。暑かったから涼しいとこで食べられたらよかったんだけど、そんな贅沢言うヤツに温泉卵なんてあげない。と地獄は仰いました。
・有田陶磁の里プラザ
伊万里・有田焼のギャラリーが軒を連ねます。まるで興味がないとただただ退屈な店の集まりですが、こういうの欲しいな、と思いながら行くとお店も品数も豊富なのであれこれ選ぶ楽しみがありますね。
佇まいは何処も新しく綺麗で、美術館ばりに見て回ることもできます。その日がたまたまそうだったのかどうかは不明ですが、お客がわらわらと訪れるというのではなく、かなり閑散としているので寂しいと言えば寂しいかな。
どの店も3割引は当たり前のようで、アタシはこちらでワイングラスを購入させて頂きました。
沖縄で陶器を見て回ったことと、コーヒーカップやマグカップ、ワイン・焼酎グラス辺りなら自分でもよく使うじゃないかと気付いてから、有名な焼き物が近くにあるとふら~っと見て回るようになってしまいました。
この辺りは以前も行ったはずなんですけど、タイミング悪く当時はまるで興味がありませんでしたよ。残念。
美術的・歴史的価値ある壺や大皿を見て「ほほぅ」と感じ入るような境地には全く達していませんし、そうならなくていいと思っていますが、自分の生活に照らし合わせて必要に感じた物には、記念の意を込めてついつい買ってしまいます。
仮にさっぱり関心が失せたとしても、程々に集める分には邪魔になることもないでしょうし、何万もする品に手を出すそぶりもありませんので、エスカレートしなきゃ悪くない嗜好じゃないでしょうか。