約15年ぶりの歯科医院に行ってきました。
行くまでの経緯は別所の戯言(日記?)をご覧になって下さい。
入口の自動ドアを潜った瞬間から「生きて帰れると思うなよ」という幻聴が聞こえてくるくらい、行きたくなかった歯医者さんです。
奥から聴こえてくる音が、生身の人間の口内に向けて放たれているとは信じ難く、隣の部屋にて日曜大工で犬小屋でも作っているのだと思うことにします。
不躾にも初診から予約無しで行ってしまいましたが、20分程度で奥へ通されました。
予約がいっぱいで、いつ診てもらえるか分からないと言われながら、この待ち時間はラッキーだったかもしれません。心神的にはアンラッキーなのですが。
診断の結果、アタシの口内は予想を上回る壊滅的な状態で、根気よく通って下さいと笑顔で言われてしまいました。
中には70%の確率で抜かなきゃダメな歯もあるようで、早くも心が折れそうです。
先日歯が取れたのも、最後通告だったのかもしれませんね。
これ以上拒否し続けていたら、70%の確率が100%になっていたことは疑いようがなく、今となっては残りの30%と、15年前とは比べ物にならない技術の進歩で痛みを感じる暇もなく済んでしまうことに賭けるのみです。
唯一の救いは、アタシがビビり通していると察した先生が、我が子をあやす母親のような優しさで接して頂いたことに尽きます。
思わず、その場で跪いて忠誠を誓いたくなりました。
何が悲しいって、幼少期の苦い経験から、歯磨きは毎日欠かさず行ってきたのに、その成果がこんな体たらくだったことですよ。
吐くほど酔い潰れた日だって、歯ブラシを握ってきたというのに。
人一倍気合いを入れてブラッシングしていたとまでは言わないけど、自分なりに真摯に取り組んできたつもりだよ。
今までのやり方を全否定されて、これ以上どうしろって言うのか。
これから治療が完璧に済んだとしても、その15年後にまた同じくらいボロボロになっていそう。
岡村隆史が仕事再開という嬉しいニュースが入ってこなければ、今日という日を一生呪い続けていたでしょう。
どうぞ皆さまも手遅れになる前に。