キャリーバッグってどうなんだろう。
アタシは飛行機で国内旅行に行く時、ショルダーバッグとボストンバッグの二段構えで臨んでいます。
財布、カメラ、音楽プレイヤー、航空券などなどが入るショルダーバッグと、その他全てが入るボストンバッグです。
このボストンバッグの帰宅時の重さが尋常じゃありません。
肩に掛けようものなら、肩が砕け散る恐怖に怯え、手持ちであっても、数十歩進むごとに左右の手を持ち替えないと保たない。
現地でガラスや陶磁器、或いは酒(瓶)など、重い物ばかり欲しくなるので当然の末路ですけど、これをクリアするにはキャリーバッグしかないのではと、ようやく思い始めました。
空港で周りを観察すれば、キャリーバッグ愛用者はとても多い。旅行の荷物は持つんじゃないんだ。転がすんだ。
でも、キャリーバッグって場所を取る割りに、あんまり入らない気がするのよね。
大きなものはいくらでもあるけど、機内に持ち込めるサイズは限られています。預けるとさ、出てくるまでが長いじゃない。乱暴に扱われることは常識化している節もあるし。これは極力避けたい。
国内線で現在の取り決めでは、縦横奥行きの長さが55×40×25cmまでで、三辺の合計が115cm以内でないと機内の持ち込みは断られてしまいます。
100席未満の場合は更に厳しい規制がなされていますけど、国内に限ればそんな飛行機に乗る機会は滅多にないだろうと思うので、これは見なかったことにしよう。
重さは10kg以内となってるが、これもたぶん大丈夫なので見ないフリ。
現役のボストンバッグが、恐らくこの規定1歩か2歩手前で、ほぼ毎回限界まで詰め込んで乗っている状態ですから、それに代わるキャリーバッグも同等クラスの収容力を誇るものでないとお話になりません。具体的には35リットル以上。
ポケットが1つでも多い方が嬉しいので、ソフトタイプが望ましい。
さあ、そんなキャリーバッグがあるのかな、と探してみましたけど、あんまり無いです。
非常に少ないですね。想像以上に少ない。
規制が厳しくなったのがここ最近のことですので、それ以前に作られたと思われる物は「あと数センチ短く作ってくれていれば…」というようなキャリーバッグがざらにあります。
だいたい収容量は20~30リットルと何とも頼りない感じ。
これを見越したプロテカが機内持ち込み可能範囲ギリギリのサイズで、40リットルという希望通りのキャリーバッグを近頃出したそうだけど、人気商品なのか、元々数多く出していないのか、公式サイトを含むあらゆるネットショップで欠品だらけ。
実際に売っていそうなお店を何店舗か覗いてみたけど、そんなシリーズありましたっけ?というような顔をされてしまいました。
プロテカは以前、もっと大容量のスーツケースを購入し、数回の海外旅行でお世話になりまして、一定の信頼を寄せているブランド。
海外旅行と縁遠くなった今、そのスーツケースは両親の下僕となって馬車馬のように働いていますが、目立った不都合は無いようです。
実物を見て気に入れば、そいつに確定したいのに、そんなにレアなバッグとは。
これだけ探して他に候補が見付からないのだから、四の五の言わずもうそれでいいかしら。一目見ることさえ叶いそうにないが。
次回の入荷がいつになるのか分からないけど、急ぎの用件でもないし、気長に待つとするか。
2~3泊程度の国内旅行でキャリーバッグなんて大袈裟過ぎると敬遠していましたが、旅行中に充足された気分がその十数分の歩行で、たちまちどす黒く淀んだ何かに変えられてしまうのなら、ここを改善することが旅行をより楽しいイベントにする近道と信じて。
パンパンに膨れたボストンバッグも十分大袈裟だものねぇ。