杜の都・仙台。どれを指して杜なのかは分かりませんでしたが、緑は沢山ありました。
これだけ栄えていてこれほど緑があれば大したものです。
気温はやはり涼しい方だと思います。
でもやっぱり動けば汗ばむね。何度か雨にも降られ、傘を買ってはもういーらないと手放してはまた雨に降られるという悔しい天気でした。
同行者との調整で集合駅は大宮。ここから新幹線で1時間そこそことは、意外と仙台も近いもんだと感じました。
尤もアタシの場合、大宮にしろ上野にしろ、新幹線に乗るまでに1時間以上掛かるので、けっこう疲れる移動ではあったけど。
仙台駅はS-PAL(「エスパル」と読むらしい)というショッピングモールが隣接していて、そこは普通にショッピングできるお店は勿論、レストランもお土産屋も充実しています。
大概の旅行は各地いろいろと回りながら買い物してお土産を増やしていくのですが、今回の仙台に限ってはすべてS-PALで済んでしまいました。有名店が申し訳程度の品を出している風ではなく、本気で売り上げを伸ばしてやろうと意気込んでいるかのような品揃えでとても助かります。
また駅からはるーぷる仙台という観光バスが出ておりましてなかなか便利。1回乗る度に250円取られますので、何度も乗る予定があるなら兎に角1日乗車券600円也を取得すべき。
ただ、デザインを優先したのかキャパがちょっと少な過ぎる気はしました。盆休み中とあってか観光客らしき人が多く、バスの乗り降りは戦場と化します。
そこら中に牛タンは買えたり食べられたりするんだけど、牛タンの価値が解らないアタシにはリアクションがイマイチな客に成り下がってしまいました。
元々関心がないので知る由もありませんでしたが、牛タン牛タンと謳っている割には、使っている肉はオーストラリアやニュージーランド産なんですね。それなら何故もっと仙台牛を推さないのか。
アタシが頂いたのはサーロインでしたので、脂がダメな人には多少引っ掛かるような懸念はありましたけど、フィレなら完璧だったんじゃなかろうかと予感させる逸品でした。
どうしてもサーロインにいってしまうのよね。フィレの方が質が高いとは思ってるんだけど。日を改めてフィレも食べればよかった。
三陸の魚介類もあれば、ブランド米もあるし、仙台では限られた食事の機会に何を食べて満足するかで迷います。
甘党としてはお菓子も見過ごせません。
お土産には名が挙がらずとも、プレゼントにもなり得る美味しいお菓子が目白押しです。それらもS-PALで手に入ってしまうのだから至れり尽くせりとはこのこと。ホントS-PALをぶらぶら歩いていると、あれもこれもそれも食べたくなって懐と腹回りが不安になります。
仙台は美味過ぎる。食の満足度は北海道に次ぐ勢いです。
心残りは喜久福の「杜のバウムクーヘン」が食べられなかったこと。
滞在中に見掛けたんですけど、帰りに買おうと見逃しちゃったのね。そしたら、それ以来完全に姿を消しちゃって…。
通販もやってないみたいだし、チャンスをみすみす逃したことを後悔せずにはいられません。
後半食い物のことしか触れてないな。
とてものどかで松島海岸駅から歩いて行くと、しばらくは飲食店とお土産屋と観光地が尽きません。
仙台駅から普通電車で40分ほどなので、交通の便もそう悪くはないでしょう。
実質24時間も滞在していないので確かなところは分かりませんけど、気温はとても涼しい部類に入るはずです。真夏にこんな涼しくていいのかと悩んだほどです。
とは言え、雲は厚く、一夜明けるとかなり強めの雨に降られる始末で、気温など上がりようもないね。
景色は言うまでもなく良し。大まかに表現するとU字型に沿った地形をしているので、海側に窓があれば夜でも建物の灯りが綺麗に照らしてくれます。
ホテルの部屋を海側と山側で選択できるなら、迷うことなく海側にすべし。
主だったホテルには駅から運賃100円の循環バスが出ていますが、気軽に出歩いて遊びに行けるホテルとなると限られてくるように思います。
アタシがお世話になった松島大観荘も、ちょっと長めの坂の上にあるので、外で飲みに、という展開に持って行くには、足が必要になるのがツライですね。
端から端まで回り尽くしたわけではありませんけど、コンビニやそれの代わりとなるお店は見付けられませんでした。部屋で軽く飲もうと思ったり、急に必要となる物が出た場合、泊まったホテルの設備やサービスに期待することになります。
先述の通り、お店と観光地はある程度集中しているので、歩けど歩けど見るものには困りません。渋滞が痛いので車も無理に乗ってくる必要はないでしょう。
夜出歩いていないので実際のところは分かりませんが、深夜営業のお店はほとんどないと思っていいです。土産屋は勿論、飲食店も19時を超えると危ないです。これは典型的な田舎の観光地の特色と言えます。事前に心得ていれば、そう困ることはありません。
取り敢えず、海の幸は食らいましょう。苦手じゃなきゃ牡蠣は特におすすめ。旬に外れたこの季節でこれだけ美味しいなら、年中美味しく食べられるはず。
観光地化された市場が好きで、松島さかな市場という適度なサイズの市場があるんですけど、ここはお土産にも飲食にもおすすめ。
ちょっとマイナーな観光として、オルゴールなど如何でしょう。繁華街の端っこのような場所にぽつんとある小ぢんまりとしたオルゴール博物館ですが、展示物のレベルは高いかと思われます。
100年以上前のオルゴールの音色をスタッフさんが1つ1つ動かして聴かせてくれます。入館料1000円はやや高めに感じますが、オルゴールをかわいい小箱でしか知らない方、オルゴールの世界観が変わること請け合いです。
ちなみに2階建てになっておりまして、1階はオルゴールショップとミニレストランになっています。当然入場無料。入館料が惜しかったら1階だけでもなかなか楽しめます。
3日も4日も居ると飽きちゃうかもですが、1泊するには十分楽しめる内容です。
仙台-松島海岸までに塩釜という寿司屋が多いことで知られる所があるので、ここで途中下車するのも良し。本塩釜・塩釜・西塩釜・東塩釜と塩釜だらけですけど、観光客は黙って本塩釜でいいと思います。
当のアタシは寿司屋には行かず、小さなお店が集うマリンゲート塩釜内のレストランに入ってしまいましたが、ここはとてもお洒落で眺めも良く、ランチで食べたシェフおすすめのカレーがとても美味しかった。
松島-塩釜間でフェリーが出ているので、これを使うと移動も楽しい。はずなんですが、生憎の天気で今回は見送りました。これはこの旅かなりの心残り。
信じられないことに、もう4日目の夏休みを消化しようとしています。
しかし、明日からこそがアタシにとっては夏休み本番。これからがアタシの愛すべき夏休み。
になるはずなのです。
でもどういう訳か、今現在の天気予報では4日間滞在の内、晴れマークの日が1つもないという信じ難き予報をされております。
でもでも、今回はひたすらのんびりすることを目標としているので、雨でも降ってくれれば否が応でものんびりせざるを得ませんよね。と強がりを言う外ありません。
仙台で最も期待しているのは、牛タンじゃなくて仙台牛(のステーキ)でして、噂によると仙台牛はA-5・B-5という最上級のランクに位置付けられた肉質のみ「仙台牛」を名乗ることが許される国内の数あるブランド牛でも、かなり厳しい定義で格付けされているというから、期待せずにはいられません。
最近知ったのですが〝肉質等級5(5~1まであって5が最高値)〟のものしか呼称を許されないブランド牛肉は全国でも3つしかなくて、近頃アタシの中で評価を上げた佐賀牛や前沢牛、米沢牛などは4以上。松阪牛や近江牛に至っては、最下級ですらブランドを主張できるそうで、最上級のみという条件が如何に珍しく厳しい基準であることは多少なりとも理解して頂けるかと思います。
まぁ、そんな無駄知識はさておき、悪いことしてるお店にさえ行かなければ「仙台牛」=クオリティ満点と思ってもいいはずなので、消費者としては正解を選び易いことは嬉しいです。
ブランドなんかみんなこういう親切な基準にしてもらいたいね。
画像は荷造りしてみたよ。の図。
旅行の荷物は最小限に。あとで必要になったら買えばいい。
の精神で荷造りしたはずなのに、けっこう重くなっちゃった。行く前から限界寸前だぜ。
帰ってくる頃には持ち歩く気がすっかり無くなるウェイトになってるんじゃないかしら。
いざとなったらクロネコさんにヘルプミーだね。