・ラビスタ函館ベイ
部屋の広さ ★☆☆☆☆
眺め ★★★☆☆
インテリア ★★★★☆
サービス ★★★☆☆
設備 ★★★★☆
立地 ★★★★☆
個人的印象 ★★★★☆
雑感:函館駅から徒歩15分ほどのところにある函館最大規模のホテル。
周辺には『金森赤レンガ倉庫』や『はこだて明治館』、『函館ビヤホール』などがある抜群な立地の良さ。
けど、函館駅からベイエリア間に建っているホテルはここ以外にもちらほらあり、それらの立地の良さはそう大差ないかも。
ホテル自体の設備も必要十分だけど、寿司や海鮮料理、ジンギスカン、ラーメンなど、北海道に行くなら是非とも押さえておきたいグルメが集まる『函館ベイ美食倶楽部』という施設に隣接しているため、飲食に困ることはまずないと言える。
何より嬉しいのは最上階にある天然温泉の大浴場と露天風呂は、百万ドルの夜景と名高い函館の街を眺めながら入浴できる。
他にもサウナや岩盤浴など充実した設備を誇り、温泉目当てに選んでもいい。
部屋の広さはけっこうシビア。しかし、狭い中にもシックなデザインで、必要な物からこれは嬉しいという物まで取り揃えている点は評価したい。
ベッドが面積の約半分を占めているこの部屋は、寛ぎとはほど遠いので、寝に帰るだけの部屋と割り切るか、もっと広い部屋を選ぶか決断が求められる。
アタシとて、飛行機とパックで申し込んでいなければ、もう少し広い部屋を選んだものだが今回は仕方なし。
風呂は大きいのが別にあるので、部屋には浴槽はなし。洗面台もよくもまあこんなスペースに付けてくれやがって、とちょっと感心してしまう。
その代り、小物には力が入れられており、豆から淹れるコーヒーセットや、バスタオルなどがカゴにつまったお風呂セットなど、細かいところでは気合いが入っている。
この気合いが傘にまで及んでくれたら買うこともなかっただろうに。
用意してあるだけ有り難く思うべきだけど、百均で売ってるような最小サイズのビニール傘で、それでは防ぎ切れないパワーの雨を目の当たりにし、もっと大きい&かさばらない折り畳み傘の購入を決意。
出費としては大したことないけど、余計な荷物が増えることは好ましくないし、旅先で雨に降られる度に折り畳み傘を買ってるので(事前に雨の予報を確認していたにも関わらず傘の準備を怠った)集める気もないコレクションが増えてきたぞ。
レストランは中華とスペイン料理があり、スペイン料理の方に1度お世話になった。
スペイン料理などパエリアくらいしか思い付かないが、連日海の幸を食べ続けていたので、ちょっと変わったものを食べたいわ、と思っていたところのスペイン料理である。
結果から言うととても美味しかった。スペイン料理だろうが何だろうが、北海道の食材を使わないはずがないだろうと踏んで、大ハズレってことはないだろうとは思っていたけど、全くの杞憂に終わってくれた。
パエリア自体、これまで適当なお店の適当な物しか食べてなかったので、あまりいい印象を持っていなかったのだが、ここのパエリアは美味しかった。
尤も、どっちのお店のパエリアが本場に近いのかは分からないけど、本場の味かどうかという話と、日本人(アタシ)が美味しいと思うかどうかは別の話だ。
朝食バイキングの評判がすこぶるいいことも見逃せない。
初日こそ朝市で済ませてしまったが、ホテルの朝食でも十分北海道グルメを堪能できるメニューが並ぶ。
目玉は好きな具を乗せて作るオリジナル海鮮丼。流石にカニやウニは置いてないが、イクラやサーモン、イカやマグロなど、種類は豊富だ。
このホテルは沖縄北谷市でお世話になった『ザ・ビーチタワー沖縄』と同じ系列(だと後になって知った)のビジネスホテルチェーン(ドーミーイン)である。
しかし、ロビーから部屋の中までとてもお洒落な造りで、ビーチタワーと同じくビジネスホテル系というだけで見限ってしまうにはあまりにも勿体ない、リーズナブルで満足度の高いホテルだった。