久しぶりのDSです。たぶん、ドラクエⅤ以来じゃないかな。
苦手なジャンルですが、キャラとストーリーが好きで、前3作もボロボロにされながらもなんとかクリアしてきたアタシとしては、捨て置けないタイトルです。
『358/2 Days』で「スリー ファイブ エイト デイズ オーバー ツー」とはなかなか読めませんね。そして未だに覚えられません。
ストーリーは『Ⅰ』と『Ⅱ』の間にあった、影の主人公にして悲劇の主人公・ロクサスのお話。話の流れからして『Ⅱ』以降の話は無理があるので、それ以前の外伝として展開するのは正解だと思います。
DSでということで、操作性やグラフィックには難ありと想像していましたけど、なかなか健闘しているんじゃないでしょうか。慣れてくると、それほど気になるものではなくなります。
ただやっぱり苦手なジャンルなので、この先つまづくポイントが現れそう。
本作オリジナルのパネルシステムは、プレイヤーの独自性ややり込み度が高まった反面、とても面倒臭い。
レベルさえも、パネルシステムに組み込むことはなかったんじゃないかと思いますよ。「レベルアップ」って表示されても、レベルパネルをセット(装備)しないとステータスに反映されないという代物です。セットしないと恐らく最終局面に於いてもレベル1のまま。
意図的にレベルを下げて挑戦するツワモノ向けの構想なのかもしれませんが、アタシのようにストーリーをサクサク進めたいだけのプレイヤーにはやり難いこと山の如しです。
魔法もMPという概念が消えて、回数制限になってるし、これまで以上に回復系以外の使い道が限られそう。
このパネルシステムは良いのか悪いのか、まだ判断し兼ねますね。純粋なゲーム好きには楽しいのかも。
『COM』『Ⅱ』で敵方だったキャラたちメインのお話というのは、シリーズを通してやってきた者からは歓迎すべきことなのかもしれませんけど、共に苦難を乗り越え、サポートしてくれたドナルドもグーフィもいなくなってしまいましたので、ディズニーキャラの色が限りなく真っ白に近付いちゃった感じ。
メインキャラサイドの人たちが揃いも揃って怪しく暗躍する組織に属するため、町人との会話の中からヒントを得て冒険を進める要素はほぼ皆無で、ジャンルこそRPGとなってますが、どちらかというとアクションゲームです。って言うか、アクションそのもの。
同じステージでミッションを何度も繰り返すことが多いため、視覚的な飽きは早くも訪れます。ミッション自体お遣いゲーム的な感じだし、最後までこの調子なら進行にもいずれダラダラ感が芽生えてくる予感。
今までみたいに、短期集中でハマり込むことはなさそうです。
地味に不満なのは、1回のミッションで獲得できるアイテムの数に限りがあること。
本当に欲しいアイテムが転がってるのに、バックパックに空きが無いなんて場合もこれから出てきそう。その度に無駄に使ったり捨てたりするのは勿体ないなぁ。
本作はこれまでのスタンダードなスタイルに『COM』のカードデッキ的な要素を加えたって印象ですね。やり込み要素も多そう。
ただアタシはこのシリーズの場合、ゲームを楽しむより、ストーリーを楽しんでいるので、ゲームシステムはもっとシンプルにしてくれていいんですよね。
同じシリーズなのに、本篇とは違ったシステムを必ず入れてくるKHの努力は評価に値すると思いますが、アタシには厳しいです。
さて、一通りやってみましたDQⅦ。
やっぱり長かったDQⅦ。ディスク1だけで終わっても良かったんじゃないか。
これだけのボリュームにするなら、相応のアイデアが必須だったにも関わらず、通して見てみれば、過ぎたるは及ばざるが如しとしか映らない完成度でした。はっきり言ってしまえば、下手くそ。
思い返してみようにも、長過ぎてよく思い出せないのが本当のところです。
アタシの中のドラクエ史上最大にして、初のイライラ感を与えてくれた作品であることが真っ先に思い出されるくらい。
エンディングを迎えても、達成感より脱力感の方が大きかった気がします。実はまだ神様への挑戦が残ってるんですが、もうどうでもよくなってしまいました。
キャラの見た目に好感が持てなかったので、今回はしつこいくらいに仲間たちへ話し掛けてみたら、マリベルの返しはけっこう楽しく付き合えました。
最も気に入らないポイントであるキャラへの不服の中にあって、これが唯一の救いかもしれません。
結局好奇心から始めた冒険が、魔王と戦うまでに至ってしまい、彼らが目指したものがよく解りませんでした。
ただの旅人(むしろ迷子?)でしかないのに、誰からのどんなお願いもあっさり引き受けてしまい、お人好しもここまでくると呆れます。
ただ今回は2度「NO」と言える場面があって、内1つは回答によって町が生きるか滅ぶかの結末が用意されていた点は注目してみました。
数あるショートストーリーの中で、アタシが最も印象深かったのはこれですね。
次点で最初の話と、主人公が到着した頃には既に時遅しの話。後に移民の町ができる町のお話ね。
他は印象薄いかなぁ…。
あ、機械兵に支配された国の話は楽しかったですよ。やり尽くされたテーマだけど、アタシの趣味に合ってるのですね。
あと、たまに入るムービーは、要らないと思います。
それだけ見てると、これ何のゲームだっけと忘れるほどの内容でした。
音楽面でも今一つ。
Ⅷのラスボス戦みたいに、油断していたBGMにやられるってことも今回は全くでした。
バトル曲の導入部分と画面の移り変わりは良かったのに。なんかⅦのバトル曲は、モンスターと戯れてるイメージじゃないですか。あんまり緊迫した感じじゃないよね。
ちなみに1番好きなバトル曲はⅣです。親しみがあるのはやっぱりⅤで、「戦闘」らしさが出てるのはⅢかな。
だけど、オーケストラ版のⅧを初めて聴いた時、全然好みじゃないはずなのに、何故かこの曲だけ鳥肌が立ったのは内緒。(でも他のと比べてやけに音質悪いね)
Ⅶは呪文やスキルの習得が職業に大きく左右され、ボス戦を前にしてもキアリーすら誰も覚えていない事態は、他じゃなかなかないよなぁ、と袋から毒消し草を探す度に違和感を覚えました。
ベホマラーを覚える前に、賢者の石を手に入れてたのもなんか間抜けな感じ。
困ったのは、ザオリクやフバーハが中盤を過ぎても無かったこと。ボス戦では痛かったです。(プレイヤーの作戦ミスとも言えるけど)
眠ったら起こせないし、倒れたらそのままの戦闘もよくありました。
終盤初期辺りまで、攻撃力と回復力だけでゴリ押しです。あれでよく勝ってこられたもんだと思います。
欲しい呪文やスキルが単純にレベルを上げるだけでは覚えられず、不十分な態勢のまま厄介な敵を相手にすると、瞬く間に壊滅の危機に瀕する場面が多かったです。
敵が手強いと感じたのはこれが大きい気がします。
そのくせ無駄にスキルが多く、呪文は回復系と補助系の一部が活躍するのみで、攻撃呪文など無くてもいいとさえ思えてきます。
呪文と同様の効果を得られるスキルがMP0で発動できますもんね。呪文の価値が疑われますよ。
ってな感じで、あまりいい印象のないⅦでしたね。
もし、初めて手に取ったドラクエがⅦだったら、他のシリーズに手が伸びていたかどうか、少々怪しいところです。
こうして見ると、Ⅷってかなり優等生なんじゃないかと思えてきます。
割と基本に忠実と言うか、今までのいいとこ取りと言うか。それに、当たり前のように感じてましたけど、Ⅶまでと比べると装備によるパラメーター変化の表示など、グッと分かり易く、親切になってます。(DSリメイク版もそうだっけ?)
グラフィックは勿論、キャラ作りや呪文・スキルのバランスもⅦより断然上手く、進化のほどが窺え知れますね。
ただ、戦闘シーンなど派手な見た目に反して、何となくストーリーを含め、全体的なイメージは地味にまとまっちゃった印象。優秀だけど面白味に欠けてしまう。そんな感覚。
なんとかⅦの褒める箇所を探そうと努力はしたつもりでしたけど、ダメなところが多過ぎてさじ投げしてしまいました。
たぶん、寸分の狂いもなく駄作と言い切れるほどじゃないんでしょうが、今まで見てきたドラクエが良かっただけに、残念な思いが強いです。
工夫が足りない。これに尽きるんじゃないかと。
やっぱドラクエ楽しいぜと、そのままの勢いでⅦに手を出してしまいました。
今度はPSです。PS2とDSと現役ハード(PS2はちょっと怪しいかな?)から2~3世代後退します。
さてⅦです。ボリューム満点で、それ以外にもあらゆる要素から、否が多めの賛否両論にあるようで、Ⅷのようにさくさく進めるのかこれからが不安です。
う~む。まだ3分の1くらいしか体験しておりませんが、最初の1~2時間で早くもその気持ちは察してしまうものがありました。
Ⅶの舞台となるのは、たった1つしか島がない世界だそうです。
その世界は平和そのもので、モンスターも何も出てきません。
(それにしてもPSってこんなに画が荒かったかしらと、いきなり戦意喪失)
平和なので、全然戦いません。
戦うだけがドラクエでは決してありませんが、最初に戦うスライムが出てきたのが、ゲーム開始から1時間後というのはけっこうダレました。
始めは行ける範囲が限られているので、話を進める為に同じところを行ったり来たり行ったり来たり行ったり来たり。
こういう謎解き要素は嫌いじゃないけど、早くも見慣れた狭い庭の中で移動ばかりでは飽きてきます。
異世界の扉が開いた時、ようやく始まったかと思ってしまいましたよ。
話は石板の欠片を集めて完成させ、1つ完成する毎に異世界の扉が1つ開かれ、その先で起きてる残念な事態を解決すると、現実世界に新たな島が現れる、という流れ。
なので、現実世界から異世界に行き、現実世界に戻ってはまた異世界に行く、の繰り返しです。しばらくやってるとダルくなってきます。
小説の短編集をゲームにしたようなⅦですが、プレイヤーの身としてはしんどい内容です。
アイデア自体は悪くないですし、個別のショートストーリーに目を向ければ、秀逸な出来栄えの話もあります。
ですが、もっと数絞ってもよかったんじゃないかと思えてなりません。ショートストーリーが多いこと以上に、石板探しが面倒です。
次にキャラクター。
これはちょっと顔見ても名前見ても全然ピンときませんでした。
もしかしたら、Ⅳ~Ⅷの中でアタシが最も馴染みのないキャラなのかもしれません。
(Ⅵはやったことないけど、確かめてみたら何処かで見覚えのある顔だった)
そしてアタシが敬愛する鳥山氏のデザインながら、今回のはいただけません。
Ⅷも初見の印象は今一つでしたけど、段々と愛着が湧き、今や最初から好印象だったⅣ・Ⅴと比しても、遜色のないまでに至りました。
が、今回のメンバーは心変わる自信がない。
中身はどうだか、まだまだ結論を急ぐ訳にはいきませんが、取り敢えず見た目はよろしくありません。(今のところ、性格もメインキャラに持ってくるだけの魅力を感じない)
画風は鳥山氏本来の(と言っていいのか分からないけど、中盤以降のドラゴンボールや近年のドラクエシリーズの人間キャラの方が氏としては異質だったことは確かだと思う)Dr.スランプに代表される頭身の低いキャラとなり、Ⅳ・Ⅴ・Ⅵとは大分趣が異なります。
何故替えてきたんでしょう?この頭身の低いキャラは戦闘とは無縁なイメージがありますよ。違和感むんむんです。
Ⅷではまたスラっとした長身キャラに戻していることから、世間からも評判が悪かったのかなという邪推もしてしまいます。(Ⅸでは短中長を使い分けてるみたいだね)
そもそも何でこの連中は時空を超えて旅立ってるのですかねぇ。
もう好奇心やヒマ潰しではきかないでしょう。故郷の島や漁師という職業に強い不満でもあったのでしょうか。
システムについて思ったことをグダグダ並べます。
職業システムはすこぶる不評のようです。
よく聞く話では、覚えるスキルが無駄に多い。異なるスキルでも効果がカブってる。キャラが無個性になる。「勇者」要らない。などなど。
個人的にもあまり好きではないです。ごちゃごちゃしてて面倒臭い。
モンスターの心ってのも、現在知る限りではあまり意味あるシステムには思えません。
しかし、数多いスキルは次回作のⅧではシンプルに、またキャラ毎に個性を生んだようですので、ここでの失敗(ともう言ってしまう)がいい経験になったのでしょう。
Ⅷのスキル習得はなかなか重要で、且つ呪文も無意味な長物に成り下がらずに済んでいたと思いますので、今後もこの調子で作り上げて頂きたいと願います。
(そう言えば、Ⅸは職業システム復活するんだっけ?…どうなるのかなぁ…)
メインキャラは最終的に5人だそうですが、4人しか動けないので、残された1人がかわいそう。って言うか、間抜けだなぁ。
事ある毎にパーティへ加わったり抜けられたりするのも落ち着きません。
これもⅧで改良したと見るのが自然でしょう。
(って言うかさぁ、看板キャラの1人が身勝手な理由で永久離脱しやがったぞ。あれはいいのか)
Ⅳでもあった移民の町は、お遊び要素としてけっこう好きだったのですが、Ⅶでも採用されました。
これはちょっと楽しみ。
「かっこよさ」。今のところ意味が分かりません。
が、装備する度に増えたり減ったりなんか損した気分になるので、要らない気がします。
かっこよければ、この先何か大きな功績をもたらすのでしょうか?
最後になりますが、今回のは敵がやけに手強いと感じたんですけど、気のせいでしょうか。
各地のボスと戦う度に倒れまくりです。ザオリク覚えてないから生き返んないし。世界樹の葉がここにきて消耗品なんだと気付かされました。
棺桶引っ張りながら教会に助けを求めた数は、Ⅶがダントツに多いです。今までやったドラクエが簡単過ぎたのか。
一通り終えたら、Ⅶを改めて考えてみたいと思いますが、最後まで続くのだろうか、ちょっと心配。