アタシは普段からゲームをやらない、というのはご理解頂いているかと思いますが(最近はちょっと頻度が増えたけど一時的です)ゲームセンターもあんまり利用しません。
行ってもクレーンゲームなどの景品がもらえるやつとか、メダルゲームとかを気が向いた時にやる程度。
そんなアタシが実に微妙なゲームにハマってしまいました。
その名も『アニマルカイザー』。正真正銘、未就学児向けのお子様ゲームです。
我々世代の幼少期に流行ったカードダスが進化を遂げ、データカードダスなるバーコードを機械に読み込ませて、キャラを戦わせたり育てたりできるゲームが子供たちの間で流行っていますが、その中でも完全オリジナルでどうも地味な印象が拭えないタイトルがこれでございます。
遊び方は極めて簡単でキャラカードとパワーアップカード、特殊技カードの3種類の異なる性質のカードを読み込ませて、2つのボタンを押すだけ。
第1のスロットで3種の技と特殊技からいずれか1つが決定。その後、第2のスロットで10~50の数字とダブルリングという負けなしの目から、相手より大きい数字を出した方が攻め、負けたら守りとなります。
技術より運の力が大きいゲームでして、目押しでいいとこ狙っているつもりでも、ほとんど思うように止まってくれません。
ひどい時は一撃すら出せずにされるがまま。
友人がやっているのを見て、残念ながら興味を持ってしまったのですが、CGにしろカードのデザインにしろ、なかなかいい仕事してます。(写真じゃ見難いけど)
通常のカードですらキラキラ仕様で、何となくの高級感と手間が掛かっていますし、レアカードに至っては、我々が幼少期に手にしていたアナログカードダスのそれとは比べ物にならないくらい綺麗。(写真じゃ見難いけど)
キャラは動物だったり魚だったり古に絶滅した生物だったり。恐竜はいなくて、虫は控え目。他のタイトルとかぶらないようにしてるんでしょうね。
一部キャラクター化されているものもありますが、多くは実際の動物の名前とモデルを使っています。ここにアタシの関心が引っ掛かってしまいました。なかなかマニアックな鳥類や爬虫類も採用されてて面白いです。
あと、重要なのは人間キャラが存在しないことですね。
繰り出される技は滅茶苦茶で、呆れるを通り越して笑えてきます。
友人がやってるのを初めて見た時は何度となくツッコミを入れてましたし、大いに莫迦にしてました。(個人的には20回くらい繰り返し見てると麻痺して面白そうって気がしてきた)
カード同士の相性はとても解り易いので、子供たちもちゃんと理解してやってるように見えます。
レア度の見分け方はこれまた解り易く、カードのデザインの基調とされている色が金・銀・銅の順で、それらを上回る究極レアと呼称されるカード(色はメタリックレッド)が最高級品で高い数値を誇っています。現在これを1枚だけ所有してますが、ネットや店舗の価格を見るとかなり強気な値段が付いてるぞ。(そんなに需要あるのかな)
画面上に現れるキャラ(動物)の仕草がかわいくて、やり始めはそれだけでも楽しかったのですが、意外と勝てないのでだんだんムキになってきました。
勝負は3戦連取で勝利。難易度は「ふつう」と「つよい」から選べますが、恐らくこちらが使用するカードの強さによって相手の強さも決まるので、単純に強力なカードを使用すれば勝てるという訳ではありません。
難易度に関わらず、10回やって1~2回勝てればいい方じゃないでしょうか。
難易度「つよい」相手ですと、それなりのカードを所有し、尚且つ運が無いと勝負にもなりません。3戦目のボス的存在がまた凶悪な強さで、スロットの目に嫌われるとまぁ悲惨です。
逆に大したことのないカードでも勝ってしまうってことも十分あり得るゲームでもあるのですが・・・勝てねぇ。
あまりにも勝てないと今度はだんだんと飽きてくるのですけど、2人プレイ対戦がまた楽しい。COM相手の数十倍楽しい。
普通に勝負したのでは、カードの所有率がまんま勝率になって面白くない(流石にコンプリートする気にはなれない)ので、独自にルールを設けまして、強力なカードにはペナルティを加えてみました。
このルールがよかったのか、我々が果てしない阿呆なのか判りませんが、超楽しいです。
それにしても、横で見てると子供たちのカード所有枚数が桁違い。
1回100円で排出されるカードは1枚。そのカードがケースの中に分厚く入っています。現代の子供たちの経済力が恐ろしい。
と、不思議に思っていましたけど、しばらくして謎が解けました。
どうもゲームにハマった子供たちの親御さんがハマるとこういう現象が起きるようです。
オタク受けするようなゲームじゃないとは思ってましたが、我が子を介して大人がハマるというケースは少なからずあるみたい。
ちくしょう。アタシにもそれくらいの年代の子供がいれば、平然と熱中できたのに。
残念なような、そうじゃなくて良かったような。
全国各地で地域限定(?)の公式大会も開かれているらしいので、我が子に勝たせてやりたいとの想いから、収集に熱が入る親御さんも少なくないんじゃないでしょうか。
程々のところでやめておかないと、飽き切った後に絶望しか待っていないことは、前例からも明らかなんですけど、どうにもこういう類のものは大昔に培われた収集癖が邪魔をして「いい加減この1回でやめておこう」という決意が力なく響きます。
先日登ったハイキングコースで痛めた脚は、結局3日間使い物になりませんでした。
家の階段を上り下りするだけでも気合いと覚悟が必要という世にも情けない状況を脱した4日目は生まれ変わった気分になれましたよ。