某イオンに入っている飲食店にしては、なかなか侮れない料理を提供してくれる回転寿司屋がありました。
寿司の質は勿論、サイドメニューにも気合いが入っていて、徒歩圏内にあってくれたら、いい飲み屋になっていただろうと妄想させます。
しかし、ファミリー向けとしてはそぐわない価格設定が仇になったのか、客の入りはいつもそこそこ止まりで、危惧していた通り閉店。これは悲しかった。
それから間もなくしてオープンしたのが、やはり回転寿司だったのですけど、比べる気も起きない程クオリティが低い。これは虚しかった。
とは言え、このイオンでサッパリしたものを出してくれるのは、この寿司屋以外見当たらず、ひどく不味いという訳ではないので、慣れれば気になるまいとこれまで通りに扱うことにしたのですけど、何処を見ても不況の世の中、この価格でも世間様の財布の紐が緩むことはないと考えたらしく、開店からしばらく後になって、大幅な低価格設定に移行。
これがとんだ愚策で、ネタの質もサイズも貧弱にし、トロなどどうしても高くなるネタは通常1皿に2カンのところを1カンにしてカバー。ウニの軍艦巻きにはキュウリが乗ってしまった。何処ぞの100円寿司に毛が生えた程度のレベル。
この貧相メニューには流石について行けませんでした。こちらの注文にいつもせっせと握ってくれた、やや顔馴染みのおじさんには悪いけど、もう2度と来ることはないと、リニューアル後の最初の1回で誓うことになる。
そして今日、前夜の食い過ぎが祟って、昼になってもまるで腹が減らない。サッパリで、少量でも満足できるメニューは無いかと考えたところ、寿司くらいしか思い付かない。
決別してからもうしばらく経っていることだし、今回だけのつもりで久しぶりにお世話になるかと、店の前まで行ってみましたら、なんとメニューが一新されているではありませんか。
実際のところは分からないけど、2代目初期の質には達していると思う。これならまだ楽しみにできるラインだ。
ネタのサイズが戻ってる。トロも2カン乗ってるし、ウニはキュウリと解散している。覚えてないけど、たぶん価格も。
ようやく気付いてくれたか。日本国民の全てが安くて不味くなきゃ何でもいいという考えではないのだよ。
むしろ、納得できるものに対しては、それ相応の金額を支払う用意がある。ご覧なさい。客の入りだって悪くないじゃないか。
欲を言えば、初代レベルにしてほしかったけど、元に戻しただけでも良しとしよう。
そこでふと気付いたのですが、顔馴染みのおじさんの姿がありません。あれれれれれ。おじさんどうした。辞めちゃった?そもそも、メニューだけじゃなくて店自体一新したのか。
他の従業員の顔はよく覚えてないし、店名も覚えてない。内装は変わっていないように見えるけど・・・おじさーん!!!!
という本日のランチでした。
このイオンには韓国式焼肉店があるのですけど、この店の息が長いのが不思議です。
1度も入ったことがないので、味の程は分かりませんが、お世辞にも美味しそうには見えないし、客の入りも毎度微妙。
流行っていない店は容赦なく淘汰されるイオンで、この店が今日まで生き残れている奇跡が、アタシが贔屓にしている店には全く起こらない現実にゲンナリです。