石垣島に行って参りました。
とってものんびりできましたが、海に入らんと石垣だけで過ごすのはやや暇を持て余しますね。
想像通りの田舎でございました。
羽田⇒那覇⇒石垣
と2度飛行機に乗って、飛行機だけでも5時間近く掛けて石垣入り。ちょっとした海外旅行ですね。
直行便もあるのですが、数が少ない上、朝が早いためにダラダラ行きたい人には不向きです。
気温は早くも夏日となってた最近の関東と同じくらいと、何とも期待外れ。
ただ、石垣は夜もそれなりに暖かく、朝から夜まで半袖でもいけそうです。
残念なことに滞在期間中、ほぼ曇り空。
たまに晴れたり雨が降ってきたりで、あまり恵まれた天気とはなりませんでした。
石垣は空港や港がある市街地から離れると、途端に何もなくなります。ちなみに、宮古もそんな感じ。
海、山、畑、牧場と民家、たまに大きめの建物が現れますけど、観光スポットになっているのはほぼ海なので、服を着たまま遊ぶところは無いに等しいです。
本島では買い物なり首里城なり水族館なり、海に入らずともできることは多いのですが、離島では余程海好きか、のんびり過ごすことを覚悟していないとヒマでヒマで厳しいかもしれません。
石垣港からは西表島や竹富島など、各離島へ行くことが可能です。
この島巡りが石垣での遊びの1つと言えます。んが、今回は何処も行きませんでした。
西表にはかなり興味があったんですけど、石垣を車でぐるぐる周っているのも楽しくて港まで行ってやめてしまいました。
なのに、なんで港まで行ったのかと言えば、市街地散策に丁度いい駐車場があったのと、港そのものも見てみたい気になっていたからであります。
元は屋根も壁も無い離島桟橋と呼ばれる橋が、港であり船の発着地点だったらしいのですが、近年になって大きな建物が完成。(桟橋も健在)
ただ、お店などは隅っこに追いやられて、やや少なめのイスだけが置いてある光景は寂しい。スペースの使い方が悪いように感じました。要工夫。
市街地はそれ相応の人や車が確認できますが、その一帯から離れると人気も疎らになり、景色がいいので車で走っているととても快適です。しかも、信号もないので、ブレーキペダルを踏む機会すら少ない。
ここで気を付けたいのが、地元住人の走らせるノロノロな車。制限時速の-10~15キロくらいで転がす車に度々出くわすので、景色ばかりに気を取られていると、瞬く間に車間距離0になってしまいます。
暴走紛いのスピードで走るレンタカーにも困りものですけど、このノロ車も油断できません。
このスピードを市街地でやられたら、嫌がらせにしか思えないでしょう。「スピード落とせ」の看板がそこかしこに置いてありましたが、これ以上落としたら止まってしまいます。
同じ車の少ない広い道でも、北海道の田舎は誰もがそれなりのスピードを出しているのと比べるとなかなか興味深いです。
海は流石に綺麗ですね。これで天気が良かったらと思うと泣けてきます。
これだけ綺麗だとやはりダイビングはしておかないと勿体ないかもしれません。水着さえあれば、泳げなくてもライセンスがなくても潜れてしまうので、あまり難しく考えずにトライしてみて頂きたいです。
とか言いながら、今回は遠慮してしまいました。あ、そうそう。どうしても水が怖いなら、グラスボートという船に乗りながら海中が覗けるボートがあるので、こちらもお勧めです。
そして、今回最大の目的と言っても過言ではない石垣牛。滞在中毎日何かしらの石垣牛を食べていました。
石垣牛は数あるブランド牛の中でも特殊な位置にあり、何が特殊なんだと言えば、実は多くのブランド牛は石垣生まれなのですよ。
全国、特に九州のブランド牛は石垣で仔牛を仕入れ、石垣全体で8割の仔牛たちは他県に渡り、各地のブランド名が新たに与えられているらしいのです。
それには牛の美味さが大きさに関係するところから石垣に注目される所以になっているそうな。
冬も暖かい石垣では食べ物も豊富で、大食らいの牛がよく育つ。そしたら胃袋も大きくなり、体も大きくなり、美味い肉になる。
つまり、仔牛の時代だけでもいい環境においてあるのが他県のブランド牛で、生まれから成熟するまでその環境に置き続けたのが石垣牛と言えるのです。
こんな最上の待遇で育った牛が不味いはずがありません。
事実、たいへん美味しゅうございました。塩でいけます。見た目からしてとても美しく、赤身と脂のバランスが完璧です。こんな綺麗なサシを実物で(たぶん)初めて見ました。最早、芸術の域。
と言うくらい、美しい。アタシが異常な趣味を持っていたなら、写真に撮って部屋に飾っていたことでしょう。
色んなとこに持って行かれるので、その数も希少なのかと察せられるのですけど、島中に「石垣牛○○」という文字が見受けられます。
悲しいことですが、その何割かは偽称もあるのではないかと疑わずにはおれません。石垣牛認定マークがあるので、お店に入る前にそれをご確認の上ご賞味下さいませ。
でも、何処も美味かったなぁ。