川村記念美術館という名称だけ見れば、アタシが自主的に向かうことなどそう無さそうなところに行ってきました。
国立歴史民族博物館と同じく、広い敷地内にありまして、ここを散策することもお楽しみの1つ。
大きな池にはコブハクチョウやシナガチョウ、マガモ、オシドリなどが居まして、超フレンドリーなコブハクチョウが目の前まで寄ってきてくれて嬉しかったです。
更にレストランもありますが、ナプキン敷いてコースメニューなんて出しちゃうようなお店なので、気軽にとはなかなかいかないものの、芸術に触れて心なしか優雅な気分になれば、こういうところもいいかなぁって気にはなります。
勿論、単品メニューもありますので、アタシのようにコースが苦手な人間も安心です。
窓からの景色もいいし、少しくらい食事代が高くついてもいっかな。けどまぁ、カードが使えたらもっと嬉しかったのに、とは思う。
お1人様から数人のグループまで、人の入りはなかなか。年配の人が多かったけど、同年代くらいの人もちらほらいましたね。
中でも全員が一眼レフを首から下げた3~4人くらいのおばちゃんグループが、敷地内に入るなり花に向かってパシャパシャやっていたのが印象的。
あれは何処だったか、2台の一眼を二刀流の如く使い回しているおばちゃんもいたし、この世代の女性が一眼を使っていること自体はあまり珍しいとは思わないんだけど、同一グループで全員が重量級のカメラを持っている光景をたぶん初めて見ました。なんだか勢いに気押されたな。
美術館ではルノワール、モネ、ピカソ、シャガールなどなど、有名作家の作品がずらり。
今回見た中では、天龍寺の雲龍図でも有名な加山又造の鶴舞が1番好き。解り易い。単純に綺麗だと思える絵でした。
それと、上村松園の下絵・素描が展示してあったのですが、こちらもかなり美しい。
イタチの絵のリアルで繊細な描写にしばし見惚れました。
上下左右さえ判らない難解な絵もいっぱいありましたけど、フレンドリーなシナガチョウや、アタシにも理解できる作品のおかげで思いの外楽しく過ごせましたよ。
川村記念美術館といい、国立歴史民族博物館といい、車で1時間かそこらでも、探せばまだまだ行ったことの無い面白い場所ってあるもんだな。
だけど、気を失いそうになるくらい綺麗な海とか、歴史情緒と異文化が溢れる街とか、そういうとこでぶらぶらできたらこの上ない幸せが約束されるのだが、どうにかならんものかのう。