我が国にもセルフレジなる自分でレジを通して会計を済ませるシステムが導入されて久しいですが、今日初めて肌に触れてきました。
正確には50代の叔母とスーパーへ買い物に行き、その叔母がどうしてもやりたいと言い張るので、その様を横で見ていました。
まず始めにお話ししておかなければいけないのは、その叔母、機械という機械が大の苦手で、たぶんテレビの録画も自力じゃ困難なレベルです。
ケイタイも何とか電話ができて、メールは極めて鈍重な操作。PCは仕事に必要なワープロ機能がどうにか使える程度。爺さん婆さんを除いて、アタシの周りで最も機械操作が苦手な人間がこの叔母です。
今回は今晩の夕食や明日の朝食など30点の商品で実施。
そんな叔母ですから、度々つまづき、訳解らなくなり、エラーを出し、終いには店員さん登場。
初回は実に無残な体験になりました。
バーコードを読ませることが意外に苦労することを思い知ります。
まず何処に付いているのか分からない。見付けても、デコボコしたとこに張り付けられたバーコードにはこれまた一苦労。
更にバーコードの付いていない、天ぷらやコロッケなどの惣菜は、タッチパネル式のモニターから「バーコードのない商品」ボタンを押して、写真と商品名が並んだボタンを1つ1つ確認してかなり時間を使います。これがかなり面倒。
袋詰めもレジに通すことに目が行って疎かになり、結局会計後に袋から出して詰め直しの2度手間。
スペースが狭いので、例え操作に慣れたとしても袋詰めはけっこう頭を使わせると思います。重さを頼りにしてるらしいから、1度台に置いたら会計が済むまで動かせない(ように思えた)。
慣れとそれなりの技術と考えが必要で、これなら店員さんのいるレジに並んだ方が遥かにスピーディに会計が済みます。
店・客共にメリットあり、とはとても思えませんでしたが、買う物が10点以下なら素早く、簡単に済みそうです。
しかし、主婦が一家のメニューを揃えれば10点で納まるはずもなく、普及への問題はセルフ式スタンドよりずっと多い気がします。
最初に言った通り、ひどく機械の苦手な人間が初めて触れる機械で、全然ダメでしたと扱き下ろすだけでは十分な実験結果とは言えませんが、だいたい何十点ってスーパーで買い物するのはそれくらいの年代の方なんじゃないかと思いますし、その年代で機械ダメって人は少なくないでしょう。
そんな人が試しにやってみて、散々な体たらくで、これは難しいわと慣れる前に離れて行く流れは想像に難くないです。
大して買う商品の数が多くならないコンビニなんかなら、セルフだけにしてみてもいいんじゃないかと思いますが、スーパーは従来の有人レジと併用が精々じゃないかなと思った初めてのセルフレジでした。
って言うか、あのバーコードを読ませるレジ自体がセルフに向いてないと思うんだけどなぁ。
テレビで見た海外のセルフレジはもっと便利そうに見えたんだけど、なんか違うんでしょうか。