すっかり放置する癖がついてきましたが、イタリア旅行はとうの昔に終わってしまいました。
旅行中の話はもう1つのブログで書き始めていますので、こちらではスリが心配だぞ、と話していたことに関連付けて、今回アタシが実践した防犯対策をご紹介します。
これから、それも初めてイタリア行くよ、って人以外、誰も興味を示さない話題でしょうねー。
まず財布は3つ用意しました。
「第1財布」は小銭専用で取り出し易い、普段通りの財布ポジションを定位置としておく、小さいコインケースです。
小銭は頻繁に必要となるので、支払いの度にあたふたしないで済む財布が1つは欲しいと考えました。
無論、中身は「欲しけりゃくれてやるぜ…」とロジャーばりに言い切れる程度しか入っていません。
続いて「第2財布」は盗られちゃイヤだけど、仮にそうなっても諦めがつく程度のユーロと、保険が利くクレジットカードだけ入れて、バッグとチェーンで繋いだ上、ファスナーをミニ南京錠でロックしておきます。
チェーンか南京錠かいずれか一方だけでも良い気がしましたけど、そう思った時にはどちらも用意した後だったので、勿体無くて両方使うことにしました。
また、こういうロックされたバッグを見せることで、敵兵に戦意を失わせる効果にも幾らか期待したのです。
敵の心情としては1秒でも早く仕事を済ませ、その場から立ち去りたいと察せられます。
であれば「オレは防犯対策しているぜ」という雰囲気を出すだけでも、目を付けられ難いのではないでしょうか。
そして「第3財布」。これが本命で、日本円、大部分のユーロはこれに入れておきました。
本来はこれらを分散して管理した方が良いのかもしれませんが、これを死守するつもりで臨むことに。
本命財布の収納場所についてご説明します。
セキュリティポケットは、首から下げるタイプやベルトタイプ、インナータイプなどがありますけれども、それを身に着けるアタシが不快に感じ続けるようなものではストレスが溜まってしまうので、最も普段のスタイルに近くなるよう工夫することにしました。
手に入れたのは首から下げるタイプです。
その紐をベルトに括り付け、ズボンの内側にポケットが来るように設置。
ポジションはズボンのサイド(前)ポケットと同じ位置にしました。
アタシは普段このサイドポケットによく物を入れているので、太ももに物が当たることに慣れていますし、どんな作業でも邪魔になることはそうそう無いであろうという算段です。
これで仮にバッグごと盗られてしまっても、スリの犯行による、最悪の事態は回避できます。
ちなみに、海外で命の次に守るべきパスポートもこれに仕舞い、常に持ち歩くことにしました。
残念ながら、ホテルも100%安全と言い切れるものではなく(ホテルのランクも無関係らしい…)パスポートや多額の現金はセーフティボックスに入れるか、常時携帯しておくかは意見が別れるところなのです。
なので、万が一盗られてしまった場合、どちらのケースでより後悔が大きいかを考え、アタシは何から何まで自己責任。失態を犯したらそれは全て自分のせいと言える方を選ぶことにしました。
そもそもスリのせいだと言えないところが、この国の実情だと諦めて・・・。
その結果、こんな感じで落ち着いたのですね。
やり過ぎなのか、まだ甘いのか判断し兼ねますけれども、思い付く限りの対策はしたつもりです。
前者だとしてら、安心の為ですね。「これじゃ不十分かも…」と不安を抱えながら旅を続けるよりは、「やるだけやったぜ。何処からでも掛かって来い」という気概で構えた方が元気が出る。
という小心者理論です。
結果は言うまでもなく勝利の凱旋を果たしましたよ。
1つミスがあったとすれば、パスポートのコピーをバッグに入れ忘れていたことくらいでしょうか。(用意はしてたのに、スーツケースに入れっ放しだった)
EU圏外の住人が一定の金額以上の買い物をした際、免税処置が成されるのですが、その書類作成にパスポートかコピーが必要になるのですね。
なかなかその条件をクリアする買い物をしなかったので油断していたのですけど、帰国日前日にとうとう実現しまして「パスポートはありますか?」と言われて気付きました。
「ズボンの中だ…」。
都合良く隠れて作業できるスペースも無く、「少々お待ち下さいね…」とズボンの中に手を突っ込む痴態を演じる外ありませんでしたね。
せめてコピーは容易く取り出せる場所に保管しておいた方がよろしいようです。