先日、かなり予想外の出来事でしたが、専門学校時代の戦友からメールが届きました。どうやら当時の戦友に一通り送っている模様です。
その内容はと言えば、自転車で日本一周する気満々らしい。
正直言うと、この人の顔と名前が辛うじて思い出せる程度で、卒業以来全く接触はありません。
顔と名前以外で覚えているのは、実行部隊員だったアタシとは違い、我々部隊員を指揮監督する部門にいたことと、第一印象そのまんま優しい人で、面倒見がよく、使われる側としてはたいへん動き易かったこと。
くらいです。
メールにはURLが添付してあり、その日本一周の為に拵えたと思われるHPが覗けるようになっていました。そこでちょこっと情報がUP。
年齢も初めて知ったな。案外若いが、専門時代は今のアタシより年上だったんだ。今からアタシが一から何かを学びに学校通うなんて発想は起きねぇな。面倒臭くて。
卒業後はその道に進んだらしいけど、間もなく離脱したらしい。ちなみにぼんやり入ってくる情報によると、今尚同じ道を進んでいる人は極々僅かだと聞きます。多めに見積もっても5~6人じゃないかな。惰性してる人もいるって言うし、その内の何人が天職と言えることか。
今回の日本一周にかける意気込みもきっかけも取るに足らないものだそうです。
まぁそれは何となく想像できるな。人から「なんで?」「どうして?」と派手に言われることほど、当人には特別な答えを持っていなかったりするのだろうと察せられます。タイミングが合ったからとか、そんな漠然とした理由からじゃないかな、と。
それより「自分探し」だの1人で勝手に果てしなく膨張させたような大それた目標を掲げられでもしてたら、吐き気を覚えて「もう死ねばいいのに」とぼやくところでした。
実験として幾度か相当な距離を既に走っているようで、この成功をもって本格始動したご様子。47都道府県を余すところなく、また有名どころや最北端・最西端を巡り、チャリで走行不能な海はフェリーを駆使して周るそうな。
個人的にはこういう企画は、あまり肯定的な意見を持っておりません。もっと身近な人が言い出したら「正気か?」「よーく考えてみろ」「せめて5分の1周にしろ」と飲み屋で一晩くらいは説得に掛かるでしょう。それでもダメなら「もう知らん」です。
でも足が車なら「オレも参加していい?」などと言ってしまいそう。
ただ、誰かに迷惑が掛らなければ、好きに生きればいいとも思うので、これだけ距離感のある人を止めようとは塵ほども考えません。身勝手な理由付けて容易く人様に多大な迷惑掛けるウルトラ馬鹿と比すれば、遥かに好意的な馬鹿です。
なので、くれぐれも後悔が残らないよう無事に帰還してもらえたらな、と陰ながら応援しております。
しかしまぁ、毎日毎日似たような生活を送っている者としては、形は兎も角、羨む気持ちが全くないわけではないのです。
何もこの暑い季節に行かんでもいいのになぁ、とも。
今週がんばれば夏休みだ。踏ん張れー。